ボイトレー

ボイストレーニングのやり方の説明

ボイトレ練習 番外編

お疲れ様です!ナオヤです!

 

今回は番外編としてボイトレについてもう少し掘り下げていきます!

 

自宅でもできる練習方法をご紹介します。

 

自宅でボイトレをするときの注意

自宅で毎日ボイトレをすることで、声に磨きがかかり、演技をするときの表現の幅を広げてくれることは確かです

しかし、自宅でボイトレをするときには、注意すべき点もあります。

 

一つ目は無理に発声をすると喉を壊す可能性があります。

 

大きな声をずっと出し続けることは、とても喉に負担をかけます。

 

例えば風邪気味で、無理に発声をし続けると、最終的に喉を壊す可能性があります。

 

声優にとっては、喉は商売道具ですから、無理に発声しないようにしましょう

 

二つ目は喉が痛いときには絶対に無理をしない。

 

風邪でもそうですが、喉を締めて発声すると喉が痛くなります。

 

ボイトレ教室では喉を締めずに発声する方法を教えてくれることが多いです。

 

しかし、自己流で発声すると喉を締めて声を出す癖がついてしまい、喉の病気になってしまうこともあります。

 

喉が少しでも痛いときには、発声は控えるようにしましょう。

 

三つ目は大きな声を出すならカラオケボックスに行った方がいい。

 

自宅では、防音設備が整っておらず、特にアパートやマンションの場合は近所に迷惑になってしまうこともあります。

 

皮肉なもので、発声のコツが掴めて響く声になってくると、近所にとっては騒音になることになります

 

近隣の迷惑になるような声を出すのであれば、カラオケボックスに行って発声するようにしましょう。

 

 

発声練習は次のことをやっています。

 

腹式呼吸

 

腹式呼吸には、息を素早く吸い、お腹にためて、できるだけ長くその息で話すという役割もあります。

 

できる人は立ったままで大丈夫です。

 

立って行う人は、足を肩幅に開いて上から頭のてっぺんを糸で引っ張られているようなイメージでまっすぐ立ちます。

 

腹式呼吸のやり方

1.お腹に手を当てて、鼻から3秒かけて空気を吸います。
2.3秒息を止めます。
3.口から5秒かけてゆっくり息を吐きます。
4.これを3回繰り返します。

 

注意点:息を吸ったときに肩が上がったらそれは胸式呼吸になっているので、肩の力を抜き、おへその下の丹田(たんでん){お腹辺り}を膨らますイメージを持ってやりましょう。

 

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慣れてきたら寝転んで行っている人も立ってやってみてくださいね。

 

その時に、お腹の前面だけではなく、側面やできれば背面も膨らますイメージで、おへそより下の腰に手を当てて膨らんでいるかどうかをチェックしながらやってみましょう。

 

腹式呼吸ができるようになれば、腹筋も結構鍛えられて、声を一定に保つことができるようになります。

 

つまり、楽に呼吸することができるようになるのです。

 

しかし、声優はセリフやナレーションをするときに、楽に呼吸できなければ意味がありません。歌でも同じように言えます。

 

腹式呼吸はできるけど、普段から心がけていないと、スタジオで緊張したときには胸式呼吸になっていた、ではもったいないですよね。

 

ここがポイント!

セリフのときにも腹式呼吸で言えるように、常にしゃべるときに意識することも大切。

 

 

②発声

 

田舎で近所迷惑にならない人はぜひ庭に出て発声練習をしてみましょう。

 

声が枯れるまでやるのはおすすめできません。その前に、喉を締めないことを覚えましょう。

 

自宅で行う場合はバスタオルを口に当ててやってみましょう。ただ本来は声を遠くに飛ばすイメージを持ちやすい外ですることをおすすめします。

 

発声のやり方

1.先ほどの腹式と同じ要領で鼻から息を吸います。
2.息を3秒止めます。
3.3秒たったらお腹から「あーーーーー」と息が続く限り発声します。
4.3回繰り返します。

 

注意点:声が枯れたらそれは喉から声が出ているということです。お腹をへこませながら声を出すイメージで吐く空気に声を遠くに乗せるイメージでやりましょう。

 

【1】あくびの練習

声は出さなくても出してもOKです。大きく口を開けて、あくびをしてみましょう

 

喉が開いているのが分かると思います。

 

この後の練習でも、喉が締まっている感覚があれば、一旦発声を中断して、あくびの練習を何度も繰り返しましょう。

 

【2】ハミング

次は少し音を出します。口を閉じたまま、「ンー」と音を出してみます。

 

どのあたりが振動していますか?

 

鼻濁音の発声のときには、鼻が振動します

 

前歯の裏側が振動している人は、喉にひっかけて発声している可能性が高いです。

 

鼻の奥、上の方が振動するようにすると、音が響きます。

 

【3】ロングトーン

 

喉を柔らかくするときに「あーー」と音を出します。

 

声を遠くに飛ばすイメージでやります。

【4】ドッグブレス

「ハッ・ハッ・ハッ・ハッ」と犬が舌を出してするように短く切って息を出します。

 

ただ、ドッグブレスは早くやりすぎると倒れてしまいますので一回一回ゆっくりやるようにしてください。

 

犬の場合は吸うときも吐くときも音をのせますが、ドッグブレスでは吐くときのみ音を少しだけのせます

 

音楽用語ではスタッカートですね。


繰り返してやっていると腹筋が疲れてくるのがわかります。

 

ドッグブレスでも喉は大きく開いています。

 

【5】「ひく声」を出す練習

ハミングで気づいた人もいると思いますが、空気が喉の奥に入っていくような感覚になっていることがあります。

これは「ひく声」と呼ばれます。

よく、舞台などで声を前に飛ばすイメージと言われます。

しかし、響く声の場合は、同時にひくような感覚があるのです。

前に飛ばして引く…ちょっと矛盾していますが、感覚的なものなので、自分でもいろいろ試してみましょう。

 

③滑舌

 

とはいってもまずは五十音からやりましょう。

 

以下の五十音をお腹から声を出すイメージで発声します。
母音の口の形が以下のようになっているかを初めは鏡でチェックしながら行ってください。

母音が「あ」→口を大きく開けて。
母音が「い」→口を横に引っ張って。
母音が「う」→唇をすぼめて前に突き出します。
母音が「え」→「あ」の形よりも口を横に広げて。
母音が「お」→「あ」の形よりも縦長に少しだけすぼめる。

 

あ え い う え お あ お

か け き く け こ か こ

さ せ し す せ そ さ そ

た て ち つ て と た  

な ね に ぬ ね の な の

は へ ひ ふ へ ほ は ほ

ま め み む め も ま  

や え い ゆ え よ や よ

ら れ り る れ ろ ら ろ

わ え い う え を わ を

 げ ぎ ぐ げ ご が ご

か゜け゜き゜く゜け゜こ゜か゜こ゜(←これは「鼻濁音」です。またどこかで説明しますが、わからない人は今は飛ばしてください。)

ざ ぜ じ ず ぜ ぞ ざ ぞ

だ で ぢ づ  で ど だ ど

ば べ び ぶ べ ぼ ば ぼ

ぱ ぺ ぴ ぷ ぺ ぽ ぱ ぽ

にゃ ね に にゅ ね にょ にゃ にょ

ひゃ へ ひ ひゅ へ ひょ ひゃ ひょ

びゃ べ び びゅ べ びょ びゃ びょ

みゃ め み みゅ め みょ みゃ みょ

りゃ れ り りゅ れ りょ りゃ りょ

 

1回一通り終わったら、この五十音を次は歯切れよく、短く切りながら発声してみましょう。

 

あめんぼの歌(五十音)も発声練習・滑舌トレーニング の練習になります。

 

あめんぼ あかいな あいうえお (水馬赤いな あいうえお)
うきもに こえびも およいでる (浮藻に小蝦も泳いでる)
かきのき くりのき かきくけこ (柿の木 栗の木 かきくけこ)
きつつき こつこつ かれけやき (啄木鳥こつこつ枯れ欅)
ささげに すをかけ さしすせそ (大角豆に酢をかけ さしすせそ)
そのうお あさせで さしました (その魚 浅瀬で刺しました)
たちましょ らっぱで たちつてと (立ちましょ喇叭で たちつてと)
とてとて たったと とびたった (トテトテタッタと飛び立った)
なめくじ のろのろ なにぬねの (蛞蝓のろのろ なにぬねの)
なんどに ぬめって なにねばる (納戸にぬめって なにねばる)
はとぽっぽ ほろほろ はひふへほ (鳩ポッポほろほろ はひふへほ)
ひなたの おへやにゃ ふえをふく (日向のお部屋にゃ笛を吹く)
まいまい ねじまき まみむめも (蝸牛ネジ巻 まみむめも)
うめのみ おちても みもしまい (梅の実落ちても見もしまい)
やきぐり ゆでぐり やいゆえよ (焼栗ゆで栗 やいゆえよ)
やまだに ひのつく よいのいえ (山田に灯のつく よいの家)
らいちょうは さむかろ らりるれろ (雷鳥は寒かろ らりるれろ)
れんげが さいたら るりのとり (蓮花が咲いたら瑠璃の鳥)
わいわい わっしょい わいうえを (わいわいわっしょい わゐうゑを)
うえきや いどがえ おまつりだ (植木屋 井戸換へ お祭りだ)

 

お次は早口言葉で滑舌の練習をしてみましょう。

 

一番おすすめで定番なのがやはり「外郎売(ういろううり)」です。

 

外郎売」には早口言葉も含まれており滑舌の練習だけではなく、表現力や、息を長く持たせるための練習など幅広く用いられています。

 

更に詳しくすると基本的には舞台役者も声優も、何回も何回も基礎トレーニングのようにこれをイヤというほどやるので丸暗記している状態です。

 

どこの養成所でも初めに必ずやりますし、基本なので覚えておいて損はないです。

 

まずは自由に楽しく読んでください。

 

外郎売は「こんな風に読んで」「あんな風に読んで」と先生によって指導はちがいます。

 

つまりこれが正解というものはありません。

 

もしここでアドバイスをするならば、ここでは滑舌の練習なので、口を意識してはっきり開けることを意識してやってみてください。

 

フリガナを付けています。

 

意味上、区切ったほうが良いところで改行しています。この改行のところでできる人は調子を変えてみましょう。

 

書いてある意味あいを理解すれば自然と調子が変わってくるので、何人もの人たちの前で外郎を売ろうと演説している状況のイメージを持つとやりやすいです。

 

右前の人に言っていたのを左前の人に向いて言うなど、実際の動きでイメージしても良いです。

 

 

これ以上長くなるのでこの辺で…次は外郎売の文とぜひやってほしいことを説明します。